Woman Section 女性部会
令和6年度全体会議(総会)を開催
静ト協女性部会(中村有子部会長)は6月7日、静岡県トラック会館において令和6年度の全体会議・総会を開催しました。
部会員65名中出席者64名(委任状含む)により、上程された議案はいずれも原案どおり承認されました。
冒頭で中村部会長は、
「2024年度を迎え、今後の人材確保や業界の更なる拡大を推進するためには女性の活躍が重要になる。
部会では昨年度『女性トラックドライバー雇用状況調査』を実施するとともに、女性ドライバーを集めて意見を伺うイベントを開催したが、切実な問題としてトイレ環境の整備が重要だと痛感した。トラック協会が昨年から継続している『女性トラックドライバー等専用施設整備支援助成』を是非活用して欲しい。
また、ドライバーの定着には女性管理者を増やしていくことも重要だと感じた。弊社では今年2名の女性ドライバーに、主任として管理業務を兼務させているが、女性にもキャリアアップの選択肢があることを認識してもらえるよう環境を整えることも大事。
2024年問題として少しずつ影響が出てくると思うが、ドライバーにとって良い方向になるよう、我々管理者も日々努力しなければならない。会社の大きさや運んでいる物、抱えている問題は違うと思うが、共にトラック運送業界の仲間として互いに切磋琢磨し、業界に明るい波動を起こしていけるよう頑張りましょう。」
と挨拶しました。
終了後には全体研修会を開催し、第1部では「支部女性部会の紹介・活動報告、本部女性部会活動報告」を行いました。
第2部では、「トラック運送会社の女性のキャリアアップ」をテーマに、部会員の㈱駒井商事・代表取締役の鈴木啓乃社長と、エテルナ運送㈱・代表取締役の白井喜久美社長から自身のキャリアアップ事例の紹介をしていただきました。
鈴木社長は、幼少期のトラックドライバーとの出会いが運送業を志すきっかけとなったことや、会社を立ち上げていく過程、周囲の反感などを経て現在に至った経緯を紹介。また、鈴木社長がドライバー時代に教えを受けた会社の上司が現在部会員として同席されており、本人に改めて感謝の言葉を述べると、会場からは大きな拍手が送られました。
エテルナ運送の白井社長は、専業主婦から梱包作業員として入社し、保育園を利用しながら仕事と子育てを両立。会社の状況に応じて配達員や配車補助業務に就く中、運行管理者資格を取得され、役員に欠員が生じた際、地道に顧客との信頼関係を構築した実績を評価され取締役に就任。周囲から叱咤激励を受けながら営業と配車業務の傍ら整備管理者の資格を取得。コロナ禍を経て事業継承問題に直面し、会社や従業員のために代表に就任した経緯について赤裸々に話していただきました。
第3部では、グループに分かれて各社の人材確保対策や採用状況等を中心に自由に情報交換をしていただく時間を設けました。